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ディスプレイにストーリーを [07 販売・小売]

 最近、出張のついでに、小売店を見て回った。いずれも、こだわりの商品を扱っている店。

一つは
「2k540 AKI-OKA ARTISAN」 (御徒町と秋葉原の間の高架下にある)
 
繊維関連は、
「日乃本帆布」(帆布バックなどを扱う)
「染こうば にじゆら」(注染てぬぐいなどを扱う)
 など

もう一つは、「ヤマナシハタオリトラベル」 (山梨県富士吉田市 富士山の近く)

 いずれも、ディスプレイに凝っており、生産現場で使う「管」、「鋳物の歯車」、などが効果的にディスプレイされていた。今までの店では、商品を展示していたが、生産現場で使うものをディスプレイすることで、ストーリー性が生まれている。
 生産現場で使っているものを本物を展示していることは、「日乃本帆布」に飾られた「管」は、帆布を織るための綿糸が巻かれていたし、「ヤマナシハタオリトラベル」に飾られた「管」は、絹織物を織るための先染め絹糸が巻かれていたことでもわかる。

 また、前者の「2k540 AKI-OKA ARTISAN」では、全体の傾向として、ワークショップやオーダーメード対応の店が多い。また、「染こうば にじゆら」では注染では染める機械があったので、生産現場を見ることができると思う。

 これらは、これからのモノ作りの販売形態だと思う。ただし、前者は、東京。後者は、産地の近くに富士山という観光地があり、いずれも人の集まる利点がある。産地が必ずしも観光地ではない。逆に産地で、販売を中心にワークショップ等の体験、生産現場の見学を含めて観光地化する動きが始まっている。

*「管」:【くだ】よこ糸をシャトルに収容しやすい形に巻いたもの。JIS L0210
シャトルの中に入っている、糸の巻かれた円筒状のものである。ほとんどが、木製。

*歯車:力織機は、緯糸をうった後、一定間隔で、生地を巻き取る構造になっている。この巻き取り量を決めるのに複数の歯車を使っている。歯車の組み合わせで、打ち込み本数(緯糸密度ともいう)が決まる。歯車の組み合わせと打ち込み本数の対応表があり、織機のそばに貼ってあることが多い。

・手機では、この機構はなく、ある程度、緯糸を打った後、生地を巻き取る。
・力織機:動力をもつ織機。手機に対して使う用語。


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