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生地の裏表を見分ける方法 [06 技術論]

生地の裏表を見分ける方法
経験的になんとなく裏表を決めてしまいがちですが、文章にすると次の様になります

・文字、マーク、ロゴ、商標などが正しく見える面
 プリントでも、組織で柄を出す場合も共通

・プリント生地の場合
 プリントが鮮明な面が表
 何色かプリントする場合、耳に使用する色の一覧を丸とか線で印刷することがあります。この場合は、それが印刷されている方が表

・加工されている場合
 平滑な面、艶がある、毛並みが揃っている面
 加工が裏・表同じ効果にならない場合は、綺麗に仕上がっている方が表

・織組織
 *裏表のない組織もあります
 裏と表の組織の見え方が異なる場合、はっきりした組織の面が表
 凸凹を強調した組織では、凸凹がある方が表

・綾組織では綾線が右上がりに見える面が表
 これは日本の文化によるので、海外ものでは通用しません
 また、杉綾、昼夜組織など、綾線を左右バランスよく配置する場合も適応できません

・全幅の生地で、耳があり、テンターの跡が残っている場合
 生地の耳に針を引っ掛けて、幅を一定にするように加工されると、耳に穴があきます。この場合、凸になっている方が表

・ハンガー生地の場合は、会社名が読める方が表
 *両方とも表を見せる作り方もあります

・ロール状に生地が巻かれている場合
 一般則はありませんが、表を内側に巻くか、裏を内側に巻く会社があり、ほとんどの場合、会社ごとに統一されています。これを会社ごとに覚えておくとよい。
それぞれ利点があり、
表が内側:汚れるのを防止
表が外側:ビニールなどで包まれても柄が確認しやすい 

*生地の生産時の裏と表についてはここ↓

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