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編物(たて編)の天と地 [03 製造・加工]

編物(たて編)の天と地 

編地に天と地が書かれていることがある。
その意味は、
 編み始めの方が、「地」(読みは:「てん」)
 編み終わり方が、「天」(読みは:「ち」)
である。

「天」と「地」を指示して支持しておく目的は、タテ方向の引き裂きに対して、
「天」から引き裂いた場合、「地」から引き裂いた場合で、強い・弱いがあるからである。
具体的には、「天」から引き裂いたときが弱い。

JISに則り、編地の引裂試験を行う場合、試料を短冊型に切り出し、切れ目を入れる。
このときに タテ方向は「天」から切れ目を入れ行う。(*1)

このように、編地の引裂試験は、引き裂く方向に注意しなければならない。

同じサンプルでも、「天」から引き裂いた場合と「地」から引き裂いた場合で、結果が異なることが多い。そのため、常に「天」と「地」を意識することが必要である。

*注1 もう少し詳しく
JIS L 1096 の表現だと『編物でウェール方向のときは試験片のニードルループが下になるよう図 13のように挟む』という表現になっている。
(ここで、図を引用することができなので、実際の図を参照してほしい)

余談:天と地という理由は、あとで作られた方が「天」となり、上にあるからであろうか?

 

ver.2     2013/05/03 

 

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白い生地の染色堅ろう度 [05 試験方法・評価]

品質管理のために、堅牢度試験が行われています。
それは、良いことなのですが、白い生地(染めていない生地)でも試験をすることがあります。

例えば、白いレース生地のドライ堅牢度。
結果は、良好です。落ちるべく染料がありませんので。。

白を例外とすることなく堅牢度試験を行うのが一般的なようです。
これでいいのでしょうか? 

白い生地(染めていない生地)に対する堅牢度試験は、耐光試験と水滴下だけで十分だと思います。

・耐光試験は、加工剤や油剤等の残存物が光により変色しないか確認。
 この場合、加工剤等が透明から黄色や茶色の変色が一般的です。
 (照射量が増えると、天然繊維やナイロンでは、生地の素材自身の変色が生じることがあります。
 それよりも少ない照射量で、生地に変色が生じるならば、加工剤などを変えるなどの対応を考えなくてはなりません。)

・水滴下は、加工剤や油剤等の残存物が輪染みにならないか確認。
 
 

タグ: 堅牢度

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