SSブログ

編物(たて編)の天と地 [03 製造・加工]

編物(たて編)の天と地 

編地に天と地が書かれていることがある。
その意味は、
 編み始めの方が、「地」(読みは:「てん」)
 編み終わり方が、「天」(読みは:「ち」)
である。

「天」と「地」を指示して支持しておく目的は、タテ方向の引き裂きに対して、
「天」から引き裂いた場合、「地」から引き裂いた場合で、強い・弱いがあるからである。
具体的には、「天」から引き裂いたときが弱い。

JISに則り、編地の引裂試験を行う場合、試料を短冊型に切り出し、切れ目を入れる。
このときに タテ方向は「天」から切れ目を入れ行う。(*1)

このように、編地の引裂試験は、引き裂く方向に注意しなければならない。

同じサンプルでも、「天」から引き裂いた場合と「地」から引き裂いた場合で、結果が異なることが多い。そのため、常に「天」と「地」を意識することが必要である。

*注1 もう少し詳しく
JIS L 1096 の表現だと『編物でウェール方向のときは試験片のニードルループが下になるよう図 13のように挟む』という表現になっている。
(ここで、図を引用することができなので、実際の図を参照してほしい)

余談:天と地という理由は、あとで作られた方が「天」となり、上にあるからであろうか?

 

ver.2     2013/05/03 

 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。