安定した織物組織について1 [08 織物組織]
安定した織物組織について
織物組織によっては、生地がカールすることがあります。この状態をカーリングといいます。カーリングは、綾組織やその変形組織でよく生じます。
図の①に綾組織の例を示します。(正式には【2/2綾】{読み方:にいにいのあや}、赤い線で囲んだところが基本組織)
この場合、生地概念図のAの角とDの角が丸まります(綾の方向によってはBの角とCの角、要は対角線上に丸まる)
この場合の対応を考えると、
②は①を左右反転させた組織。この場合、逆方向に丸まるはずです。
③は①の左半分と②の右半分を組み合わせた組織。こうすればカーリングが打ち消し合います。ただ、意匠的には、④のように組織を少しずらします。これが【杉綾】です。(ヘリンボーンとも言います)
次に裏表のバランスが悪い場合、生地概念図のABの辺が内側に丸まる場合。
これは表面との裏面とのバランスが悪い。
この時の対応策は、昼夜組織 以下次回