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ピリングとその対策 [05 試験方法・評価]

ピリングとは、「生地の表面が摩擦により、繊維がからみあって毛玉ができること」です。できた毛玉のことを「ピル」と言います。冬に着るセーターなどで問題になります。

紡績糸の方が発生しやすく、また、毛ではピリングが発生しても、ピルが落ちることがありますが、合成繊維では糸が強く、ピルが落ちることが少なく、合成繊維の方が見立ちます。


 ピリングを良くするためには、、、、

規格を変えことが可能ならば、

1)毛焼き

紡績糸の場合特に有効、ピルが発生させる最初のきっかけとなる糸から出ている細い繊維を焼いてしまい、ピルを発生しにくくします。

2)組織を変える

浮いた糸を少なくする。凸凹を少なくすることで、摩擦による引っ掛かりが少なくなることで、ピルを発生しにくくします。

規格が変えられないとすると、「抗ピル加工」を後加工することになります。主な方法は以下のとおり


4)樹脂で固める


5)潤滑剤を塗る


6)繊維を弱くする


これは、ピルが発生しても、生地からとれてしまい、ピルが目立ちにくくなります。
合成繊維で特に有効。


7)裏に生地を貼る


ピリングは、生地の中の糸を引っ張りだし、成長していくため、裏に生地を貼ると糸が動着にくくなり、ピリングの成長を阻害します。


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